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『【腎】』つぶやき
UPDATE : 2021. 6. 8
今日は腎臓の話
皆さんご存じの通り、【腎臓】は尿として体から不要なものを出してくれる臓器です。同時に血圧の調節や赤血球の生成を促すホルモンを分泌しています。
一方、中医学においての【腎】はなんというか”母”を思わせる慈しみ潤してくれる働きがあります。生長を促し、水液・納気を主る。
『は?』って感じですかね…
腎の気を腎精とよびます。この腎精には先天の精(お母さんのお腹の中で受けとるもの)と後天の精(飲食物から取り入れるもの)があります。
先天の精に後天の精が加わり腎精が100%満タンになる(天癸)と女性(ヒト→7の倍数:14歳)では月経がはじまり、男性
(ヒト→8の倍数:16歳)も生殖能力が備わるころです。
じきに生殖能力が低下していくころ、満タンだった先天の気を入れたカップの中身は少しずつ減っていきます。こちらのカップは再び満たされることはできません。⇒『腎細胞は再生しない』と合致しますね。
腎精が衰え始める時期(症状に現れる、あるいは数値に現れる)は養生を怠った場合や先天的に問題を抱えている場合で早まる可能性があります。
この腎虚の症状として中医学には頻尿・尿漏れ・腰や膝の変形~痛み・骨粗鬆症・難聴・白内障などがあります。
ですが、後天の精のカップは食事等の養生でつぎ足すことができます。黒いもの・温かいもの・冷やさないこと・睡眠をたっぷりとること!そう、再び満タンにすることができるのです
常日頃、その季節に合った養生、心のケアをして自分の体を【気】使いましょう