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『呼吸の話』つぶやき
UPDATE : 2021. 9. 28
今日は『呼吸』の話。
中医学で『呼吸』は腎で吸って肺で吐いて成り立っています。
吸気によって精気を取り込み、体中にそれを分配する。呼気によって体内の濁気を吐き出す。(→吐古納新)
秋🎃は肺が所属する季節。そして肺は嬌臓といって非常に脆く弱い臓器でもあり、風寒熱などの外邪にも侵されやすいとあります。外気が直に入ってくるためです。
加えて犬種による遺伝的素因、ウイルス性鼻気管炎(特に猫)、加齢等を持ち合わせていると咳・鼻水・鼻づまり・喘息様症状・咽頭浮腫など様々な症状が出やすくなります。
さらに『呼吸』は体の中の余分な熱を逃がす役割があり、人のように汗でバンバン散熱出来ない犬猫には特に重要な機能です。
ひとつ、小型犬に多くみられる気管虚脱を例に挙げてみましょう。
多くの気管虚脱が高齢でレントゲン所見に気管(軟骨組織)の石灰化や扁平化がみられるでしょう。石灰化は腎虚、扁平化は気虚。そして意外と共通するのが夜間や明け方の咳・呼吸困難で陽気がMaxに下がる時間に匹敵します。これで脉証が沈とか渋とかであれば肺腎気虚と弁証され肺・腎気を補う施術を行います。
要するに、咳でも、腰から下を(後ろを)しっかり温めて補腎しましょう!
朝晩冷える日には山芋(長芋)・かぼちゃ・羊肉・鹿肉・干し椎茸等で補気助陽します。
乾いた咳タイプには滋陰してくれるはちみつ大根・レンコン等で、
痰の絡む湿った咳タイプには紫蘇・パセリ・ハト麦・豚肉湯の食材で祛湿していきましょう\(^_^)/
特に今のところ症状がない子たちは(おうちの方ももちろん)肺気を健やかに保つ為に、琵琶茶(化痰止咳)や陳皮(胸のつかえ)・刀豆(口臭のきつい子にイイです!)のお茶を飲みながら
『早寝早起き、精神の安定、神気の修練を図り、肺気の清粛を保ち、冬季の閉蔵の土台をつくる』(黄帝内経)
を心がけていきましょう🐶🐱👩👦👻