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『情志を主るのは肝!!!』つぶやき
UPDATE : 2021. 11. 7
先日、いつものようにラジオを聴きながらお弁当を作っていたらDJの別所さんがカナダの犬猫飼育状況について話していました。
カナダでは全土ではないかもしれませんが、基本的に生体販売禁止でペットショップというものがないんだそうです。
犬猫が欲しいときは保護されているこたちを引き取る形になるですって。
昨今のコロナ禍で引き取り手が倍増し65%の保護犬猫たちが引き取られたと言っていました。
逆に収入が減って飼育継続しくなってしまったケースでは補助金や医療割引が受けられるとか!
最後まで飼い遂げるお手伝いを国がしてくれるのはありがたいですね。
そして、無事に里親さんに引き取られた子たちは飼い主さんとの絆で、捨てられた悲しみや恐怖が少しずつ消えていくことでしょう。
さらに飼い主さん側にもコロナ鬱を含めたメンタルの落ち込みを彼らは癒してくれます。
“かわいいなぁ、あったかいなぁ、必要とされてるなぁ″はお互いの自信や励みになりますよね。
ヒトも動物も情志の不安定は病気の源です。
一方で片方の愛が強すぎるケースもあります。
愛というか心配症・過干渉なレベル、ワンコであれば分離不安症とかね。
↑これはscientific ReportsのLong term stress levels are synchronized in dogs and their ownersという報告です。
シェルティ33匹、ボーダーコリー25匹とそれぞれの飼い主の血中コルチゾール値(いわゆるストレスホルモン)を測定したところ、ワンコと飼い主さんのストレスはシンクロしていることが明らかになりました。
まあ、ここまでは‟そりゃ、そうでしょ…”って感じですが
Figure5では人の感情の種類にlong term stress(長期の干渉) Neuroticism(神経質・心配性)Openness(心の広さ・おおらかさ)Conscient-iousness(誠実さ)の4つが挙げられていますが、ダントツに前者2つの過干渉や心配性のほうが、それを受け取るワンコたちの感受性が高いのが分かってしまいました。
要するに、あんまり困った顔で‘ジッーーー’とワンコを見ないで!
コルチゾールが上がり続けることは、度々申し上げている交感神経が優位になることに繋がります。
そして、中医学で感情を主っているのは【肝】(肝は将軍) これが不調になると気機の調節が乱れて様々な症状が表れます。
以前、飼い主さんだからこそ気づく異変・違和感についてお話ししましたが、それと過干渉との線引きを今一度考えてみましょう。