症例Report
『会陰ヘルニア②』
:2015. 4. 21
:平塚
症例
会陰ヘルニア <チワワ 11歳 オス>
稟告
肛門の脇が膨らんでおり、便や尿が出づらい
検査結果
来院時、肛門脇に膨らみを認め、直腸検査及び超音波検査、レントゲン検査を実施しました。結果、肛門脇の筋肉の隙間から結腸と膀胱が突出していました。
[レントゲン写真]
便とガスを内包した腸管が臀部に認められます
治療
ヘルニア孔から膀胱が出てきていたことから尿路閉塞の危険性があったため、早急に整復手術を実施しました。手術法は様々ありますが、今回はポリプロピレンメッシュを用いた整復手術及び、再発防止のために結腸固定と精管固定を行いました。
[精管固定]
[結腸固定]
[ポリプロピレンメッシュ装着]
[術後写真]
その後
現在術後1か月が経過していますが、排便も良好でヘルニアの再発もなく順調に生活しています。会陰ヘルニアは再発することもあるため、今後も経過観察していく必要があります。