症例Report
『前十字靭帯断裂』
:2015. 7. 10
:塩見
症例
前十字靭帯断裂
稟告
左後肢を挙上し、跛行している。
検査
触診にて前十字靭帯断裂の診断で用いる、脛骨前方引き出し試験、脛骨圧迫試験を行った。共に陽性で前十字靭帯断裂を確認した。
前十字靭帯断裂とは
前十字靭帯は大腿骨と脛骨を結ぶ靭帯で、膝関節の前方への突出、脛骨の内旋を抑制、過伸展の防止など膝の安定性に重要な役割を果たしている。前十字靭帯が断裂してしまうと、膝関節が不安定となり疼痛や関節炎を引きおこす。治療には状態に合わせて外科療法と内科療法を選択する。
手術
オーナー様と相談の上、外科療法を選択した。本症例ではLateral Suture法を行った。Lateral Suture法は断裂してしまった前十字靱帯の代わりに非吸収糸を用いる事により、その機能を代替させる方法です。