症例Report
『橈尺骨骨折(創外固定)』
:2016. 10. 23
:山本
症例
橈尺骨骨折 <MIX猫 2歳 避妊雌>
稟告
10日前にベランダから脱走。先程保護したが、口に出血痕があり左前肢が跛行しているとのことで来院。
身体検査
身体検査では口腔内にわずかに出血痕は見られるものの、既に出血は止まっており大きな外傷も見られませんでした。しかし左前肢の跛行は強く、骨折の可能性が疑われました。
レントゲン検査
左橈尺骨遠位のらせん骨折が確認されました。
治療
骨折の整復治療では通常プレートを用いることが多いのですが、本症例では骨折が遠位端に近いためプレートの装着は難しいと思われました。そのため、ワイヤーと創外固定にて整復手術を行うことにしました。
術後のレントゲン写真
その後の経過
退院してから術創を気にする様子はあったものの肢は使えており、経過も順調であったため術後から約2か月後に創外固定の器具を外しました。現在は以前と変わりない生活ができています。