症例Report
『会陰尿道瘻』
:2015. 6. 4
:佐藤
症例
会陰尿道瘻
稟告
頻尿、排尿困難
診断
超音波検査において拡張した膀胱を確認した。
また、尿道カテーテルの挿入を試みたが、尿道の著しい腫脹により不可能であったため、尿閉状態と診断した。
治療
尿道閉塞は、一般的には尿石症や膀胱炎などから起こり、稀に腫瘍でも起こる。尿道閉塞という状態は致命的で、放置すれば腎臓自体への損傷を引き起こし、取り返しのつかない状態になる。
まず、尿道カテーテルの設置や点滴による内科治療を行う。再発を繰り返す症例では手術が適応となる。
治療は、今回の症例では陰茎を切除し、より膀胱に近く径の大きい径の尿道を会陰部に開口させるという会陰尿道瘻形成術を行った。
術前写真
会陰部に尿道開口
術後
排尿状態はとても良好で、しっかりとまとまった量の尿を出している。
術後の抜糸時の写真