症例Report
『耳介の腫瘍(形質細胞腫)』
:2020. 12. 3
:森
症例
トイ・プードル 10歳齢 避妊済メス
主訴
数ヶ月前に発見した耳介の腫瘍の拡大
一般身体検査
右耳介の基部に直径4cm程度の自壊した腫瘍性病変を認める
それ以外に体表に腫瘍性病変はなし
細胞診
非上皮系腫瘍で、形質細胞腫が第一に考えられる
その他の検査
血液検査、超音波検査、X線検査において特記事項なし
治療
皮膚に発生した孤立性の髄外性形質細胞腫を疑い、外科的摘出を行った
細胞診の結果に基づき、断耳は行わずマージンを1cm程度として局所的に摘出した
[切除前の状態(左側が耳介先端)]
[切除後の状態]
術後経過
摘出した腫瘍性病変の病理検査結果において形質細胞腫であることが確定し、また切除縁への病変の露出もなかった
切除後1ヶ月経った後も切除部は良好である