症例Report
『耳道内異物』
:2022. 7. 22
:菅野
症例
ゴールデンレトリーバー 5歳齢 避妊メス
主訴
散歩後に左耳を痒がる
身体検査所見
耳鏡を用いて観察したところ、左耳道内の鼓膜直前にノギが認められた。
処置
鎮静下にて動物用ビデオオトスコープおよび把持鉗子を用い、左耳道内にあるノギを摘出した。摘出後、耳道内を洗浄した。
[耳道内のノギ]
[鉗子を用いたノギの摘出]
[摘出したノギ]
経過
ノギの摘出後、耳の掻破はなくなった。
まとめ
ノギはイネ科の植物で硬い棘を有しており、これが目や皮膚、耳に刺さることがあります。棘があるため逆行する動きが阻害され、前方にのみ移動することが多く、そこで炎症などを起こす可能性があります。草むらなどを散歩する際は十分に注意しましょう。